Chapter2 :ランドセルのサイズ
~ランドセル選び方WEB講座~
一般的な公立小学校ではランドセル使用の規制はありません。ランドセルでなくても問題はありませんが、
昭和30年代に広く普及して「小学校=ランドセル使用」の意識が高まり現在に至ります。
□ A4フラットファイルサイズ
「B5⇒A4⇒A4クリアファイル⇒A4フラットファイルサイズ」へと変遷してきました。
主要教材はA4サイズですが、一部の副教材や学校と家庭をつなぐ通信プリント用のファイルに
このファイルサイズが使われるようになりました。これがランドセルの標準サイズとして普及しています。
□ 本体収納部マチ幅:12cm基準
ランドセルのマチ幅も徐々に拡大してきています。2018年度入学時頃から、大マチ12cmが標準化し、
さらに最近では、大マチ12.5~13.5cmも登場してきました。
また、一部の商品には本体及び前段ポケット部の拡張機能をプラスした製品も登場!
さらに、リモート授業に対応させたタブレットが収納できる製品も発売されています。
現時点でマチ幅が拡大してもランドセル本体の外寸のサイズは、同じに抑えられています。
これは小学校のランドセル置き場(ロッカー)の寸法を考慮してのことです。
本体マチ幅が大きい製品は、前段ポケット部のマチ幅が薄くなっています。
前段ポケットのマチ幅はどのように使うかによって評価が分かれますが、上級生のご兄弟のいる家庭では、
本体収納部の大マチサイズの方が使いやすいと評価されることが多いようです。
ただし、ランドセルの大型化により使い方の注意点も見えてきました。
それが、教材等の入れ方。ランドセル本体収納部の背中側に重量物を収納する事が大切です。
教材重量物とは、教科書・ノート等の紙類及び水筒類です。
こどもは重量配分よりも、入れやすさを優先してしまいがちです。
しかし、重量物を外側に収納すると身体に掛かる負荷が倍加する事を注意してあげてください。
特に前段ポケット部の拡張機能がある製品は、収納部分が大きくあいているため、教科書等を収納してしまう傾向が強いようです。
また、ランドセルの大型化で時間割に添った入れ替えをされないお子さんが多いとお聞きします。
通称「置き勉」等が禁止され、お子さんは「面倒くさいという理由」のようですが、
この時の身体に掛かる負荷は相当大きく、特に低学年時の負荷は、後年腰痛などの要因にもなります。
入学後のランドセルチェックは、ぜひお母さんに実施してもらいたいと思います。